猫の飼い方、食事編、猫のダイエット方法をいろいろ紹介しています
成猫の平均体重は、3〜5kgです。メスとオス猫でも違いますし、品種によっても多少の違いはあります。猫の骨の成長は、生後10〜12カ月で止まりますが、体重は4歳をすぎるまで増え続けるのが普通です。4歳をすぎても増え続けていたら、明らかに太りすぎで肥満です。この場合、甲状腺や副腎のホルモンの異常、代謝病などの恐れがあるので、獣医さんに相談するなどした方がいいと思います。
体重が5Kgを超えていたり(ちょっと大型の猫ロングアンドサブスタンシャルタイプなどは別)、みるからに下腹がたれている場合は、肥満猫です。ちなみに、メスはオスより太りやすくて、去勢したオスや避妊したメスも太りやすい傾向があります。洋猫とのハーフも太りやすいので普段からカロリーを抑えるようにしましょう。
飼われている猫のなんと20〜40%が肥満です。
ただ単に運動不足からくる単純肥満といわれる肥満は、消費するよりも多くのエネルギーを食べ物から摂取することでおこります。病気が原因で肥満になることもあります。それを見極めた後で、対処を考える必要がありますが、ここでは単純肥満について考えていきたいと思います。
単純肥満でも、運動不足に主な原因がある場合には、運動と食事で苦労しますが何とか改善がみられるのです(それでも猫のダイエットはとても難しい)が、不規則な食事で偏食ばかりしている場合の肥満は、病気にもなりやすくて、もっとやっかいなものなのです。避妊・去勢手術をした猫はホルモンのバランスを崩しやすくて、肥満になりやすいということもあるようです。
どちらにしても大抵の場合、飼い主が飼い猫をを擬人化して生活を考えることが、最大の理由です。ちなみに飼い主が肥満なら飼い猫も肥満というケースは多いのです。ですから特に運動や食事に関する週間の改善が最も必要となるのです。
肥満とは、過剰な脂肪が蓄積して、理想体重の15〜20%以上を超えることをいいます。人間でもそうですが、エネルギーの摂取量と消費量のバランスがとれずに、摂取エネルギーの取りすぎで体脂肪を蓄積して肥満となります。
犬の皮膚疾患の写真
肥満になると心臓にも負担がかかって、足腰の関節にも悪影響がでます。ガンにもかかりやすくなるという報告もあって、人間と同様に、さまざまな病気の原因になるのです。
統計的にみると、猫の肥満の傾向は5〜6才の中年にかかる頃から高くなっていくそうです。これは中年の猫の新陳代謝がおよそ20%低下するためです。
多くの飼い主さんは、そのことを知らずに同じように食事を与えるからそうなってしまうので、結果として肥満の猫が出来上がってしまうのです。良く食べていた猫の食事が少し減ったと心配するあまり、あれこれ飼い主が、猫に食事の種類を増やしたりすることで余計に肥満になりやすくなることも分かっています。
では、肥満をどうしたら解消できるのでしょうか。
ここでは、大きく2つの方法によってダイエットを目指します。
ひとつは行動。
運動量をなんとか増やすことによって、消費エネルギーを増やしてダイエットします。
もう一つは食事。どちらも大事な要素なので、両方をぜひ実践して見て下さい。
でも、驚嘆に太りすぎている猫ちゃんの場合、運動すると心臓に負担がかかったり、足腰を傷めたりすることがあります。肥満度が軽い場合には、運動量を増やす方がいいのですが、肥満が重症の場合は、少しやせて、からだを軽くしてから運動した方がいいでしょう。
■ダイエットの実践〜行動の確認と運動〜
食事の事を語る前に、そもそも、猫の行動を知ることで肥満を考える必要があるのです。いくら食事を改善しても、元々の猫の生活習慣を変えない限り、そして飼い主さんの考え方を変えない限り、肥満はなくならないのです。猫の生活を考えなおしてみましょう。
猫の一日は、狩をする、食べる、グルーミング、睡眠、遊び、排泄です。今現在も、たいていこの内のどれかに当てはまる状態だと思います。狩をするっていう状態は今は、遊ぶと共通なのかもしれませんけれども…。
発作モルモット
狩をする
猫は真性肉食動物で、単独で狩をする生活をずっと続けてきました。
飼い猫になってからも、つい最近まで、ネズミや鳥を捕って食べていました
。狩猟はかなり時間のかかるとても辛い仕事で、狩に成功するのは15回に1回程度なんだそうです。
ですから1日の栄養量を満たすために、猫は100回以上の狩に出なければならず、これには、6〜8時間を費やしていました。
起きている間、猫は常に食べ物を得ることをずっと考えているって状態ですよね。そもそも猫はこういう生活をずっと続けていたのですよ。
餌をもらっている飼い猫でも、ちょっと難しく言うと視覚的な刺激を受けたりや聴覚的刺激によって狩猟の衝動は起こります。
虫や鳥なんかをそばで、見たりすると、とんでも なく興奮します。
それは、空腹になってから狩をしても、もし失敗した場合には、飢え死にする危険が高くなってしまうというDNAがインプットされているからなんでしょう。
捕れる時にとっておかないと、今度はいつ食べ物にありつけるか分からない、成功するかわからないのでついつい手が出てしまうって感じですか。
だから、いいにおいがしようものなら、今食べたばかりなのに満腹であっても食べてしまうわけです。食べ貯めしようとするわけです。猫はいやしい動物なのです。
また、狩の必要が無くおいしい食事を与えられていると、本来ならば狩猟で費やさなければならないエネルギーを持て余して、人にケンカを売って狩猟欲求を満足させようとします。
狩の欲求を満足させるような遊び相手をしてあげるこ とは、エネルギーを消費する面からも、最良の方法です。
食べ物
臭い、味、食感は猫の嗜好性にとって非常に重要な要素です。
特に臭いで、猫はその食事を食べるか食べないかを判断するので、嗅覚がきかなくなった猫は餌を食べようとしません。
病気で、鼻がきかなくなった猫は、これは食べ物だと判断できなくなるので、その場合は、無理に食べさせる方法を取らざるを得ないのです。
放っておくと栄養失調になり、死に至ることもあります。
食べる時は一人で別の場所に持っていって食べようとする猫がいます。
この行動は、安全な巣に持ち帰って食べる習性が残っているもので、特に多頭飼いの猫によく見られます。
取られないようにするんですね。
猫は、よほどでない限り、例えば、子猫を育てている以外は他の猫と分け合うことはしません 。まず自分がお腹いっぱいになることが第一条件なのです。
グルーミング
グルーミングも長い時間を費やす活動で、エネルギーを消費する行動となります。猫が起きている時間の約30%を占めるんですよ。
他の猫にグルーミングすることも多頭飼いではよく見られる行動ですよね。
それは、猫同士の社会的な意味合いを持つこともあって、さらに、ストレスを調整する役目も果たします。
ストレスが多いとグルーミングが過剰になり、病気を起こすこともあります。
よく言われるのが、猫同志の力関係でどちらか一方の猫がストレスをためる場合、過剰なグルーミングが見られることがしばしばあります。
睡眠
睡眠時間は、ノラ猫で1日12時間程で、飼い猫のほとんどの猫が12〜18時間寝て過ごすといわれています。
睡眠以外の活動は目覚めている比較的短い時間に集中することになります。
この為、消費するエネルギー量は野良猫や野生の猫と比べて少なくなってしまいます。
まあようするに食っちゃねて、食っちゃねてって感じでぶくぶく太っていくのですよ。
遊び
遊びは、自発的な衝動から起こる行動で同時に自己満足的なものでもあります。
特に子猫は遊びを通じて、狩の技術を母猫から習得し、子猫同士で社会的な相互関係を学ぶ重要な機会であることが分かってきました。
また、狩の必要性がなくなった飼い猫には、遊びは生涯必要なものであり、エネルギー消費量を計算する上でも重要な要素となります。
だからとにかく遊んで遊んで遊びたおして、疲れさせる必要があるのです。飼い猫は。
でも高齢猫なら、もちろん様子をみて、相手になる必要がありますけどね。
食事の与え方を少し変えて、狩猟欲求を満足させるような遊びを十分にさせた後で、楽しい食事時間を作ってあげるっていう工夫が大切です。
猫のご機嫌を取ろうとおいしい食事を与え続けていると、とっても猫は賢いので、もう大変なことになります。
猫の飼い方しつけ編でもふれていますが、それだけは、強い意志を持って対処して下さい。
猫は一枚も二枚も人間の上手ですから、また同じようなうれしいことが起きるんじゃないかと私たち飼い主をコントロールする方法を学習してしまうのです。
やっぱり猫には、とても高度な学習能力があるのです。
そして、常に愛猫のためにおいしい食事を過剰に与え続けしまい、結果として肥満猫のいっちょあがりとなってしまうのです。
ご機嫌は遊びとスキンシップ� ��取るのが最善の策です。決して食事でご機嫌を取らないようにして下さい。
■ダイエットの実践〜食事〜
猫の食事によるダイエット方法には2つの方法があります。
ひとつは通常食べている食事の量を減少する方法。
もうひとつは、低脂肪、高繊維質の食事、つまりおなかが空かない程度に量があって、それでいてカロリーが低いという食事を与える方法とがあります。
人間のように本人の意志で始めることではないので、猫にとっては晴天の霹靂に近いような断食するという無理なダイエットはできないのであります。
半ノラ状態で飼っているような猫であれば、餌をもらえないのなら家出・脱走する原因にもなってしまうのです。
ですから、量的な食事の制限は無理なので、質的な制限をつけるしかないのです。
与えてはいけないものを参考に、手作り食でダイエットする方法もありますが、基本的には、ダイエットを目的としたキャットフードの使用をおすすめします。
普通の食事でも、なかなか勉強が必要なのに、ダイエット食を手作りでとなるともうとても大変です。
例えば、ささみ等は、カロリーが低く、消化がよいというイメージがありますが、マグネシウムを多く含んでおり、カルシウムの沈着が妨げられるため、健康な猫には与えない方が良いってこともあります。
さらにダイエット食は、減量のためにカロリーを控えると、ビタミンが不足しやすいので、注意が必要となるからです。
ですから、ダイエットに本気で取り組むのなら、ダイエット専用のキャットフードをおすすめします。
低脂肪、高繊維質でできており、猫の栄養摂取の性質をうまく利用したものとなっています。
健康的なダイエットのためには、何より大切なのは、低カロリーで、かつ栄養のバランスがとれた食事を与えることです。
総合栄養食のダイエット用フードを、1日2〜3回に分けて与えるのが、減量のためにもっとも望ましい食事といえます。
ダイエットを始める前に、まず肥満の原因を考えて、目標の設定をするといいと思います。
まず元の生活を見直します。食事は何を何g与えたか、運動はどのくらいしたか記録し、そこから肥満の原因を探るのです。
そして、「いつまでに何kg落とすか」という目標を明確にします。
ダラダラやっていては、猫も飼い主もつらいだけですよ。
「4〜5ヶ月で体重を15%落とす」というような目標を明確に定め、集中して減量に取り組みましょう。
でも無理なダイエットはくれぐれもしないように。ダイエット期間中は、与えるフードをあらかじめ計っておいて、ビニール袋に小分けにして入れておくと、多く与えすぎる失敗がなくて良い方法ですよ。
間食もできればなしにして、家族の協力も得るようにします。
ま� �、体重は定期的に測って、グラフにつけるのがおすすめ。
ちなみに、ダイエット食は、高繊維質でできているので、猫の腸に負担がかかるのです。ですから半年以上継続して与えることは、あまりおすすめできません。
どちらにしても飼い主であるあなたの意志が試される時です。愛する猫のために頑張って、ダイエットに励んで下さいね。
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